今やサザエさん、ドラえもん、ポケモンなどと並んで国民的作品となった名探偵コナン。
原作は1993年、アニメは1996年からスタートしており、どちらも開始から既に20年以上が経過してもなお人気が続いているお化け作品です。
推理漫画がこんなに続くとは、作者の青山剛昌先生も予想していなかったとか…。
そんな大人気作品のコナンですが、原作よりも先にアニメでネタばらしした回があるのをご存知でしょうか?
漫画をアニメ化したときによくあることとして、アニメが原作に追いついてしまう、ということがあります。
とくに長期に渡って連載が続いている作品に多く見られます。
名探偵コナンも例外ではなく、物語の本筋に関わる重要な内容をアニメで先にネタ出ししてしまった回が存在します。
「声」を出す以上避けられない
その理由がズバリ「声」。
漫画であれば誰のセリフかであったり、あるいはそのキャラクターの正体を明かさないままセリフを言わせることは可能ですが、アニメだとそうはいきません。
結果、声で視聴者にそのキャラクターの正体を明かしてしまう結果となったり、エンディングのキャスト一覧でバレてしまうことがあります。
実際にコナンでもそういった回がありますのでご紹介します。
※以下、ネタバレ注意
沖矢昴=赤井秀一であることが判明
来葉峠でキールこと水無怜奈(本名:本堂瑛海)に頭を撃ち抜かれて死んだと思われていた赤井さんが生きていた!
まあシャアをそんな簡単には殺さないよね…。
赤井が死んだ直後に出現した謎めいたキャラクター、沖矢昴。どこかコナンと顔見知りのようなそぶりを見せたり、灰原が組織の人間の雰囲気を感じ取ったりとかなり怪しい人物でしたが、原作に先駆けて、劇場版でその正体が明らかとなりました。
2014年公開のシリーズ18作目、「名探偵コナン 異次元の狙撃手(スナイパー)」の終盤で、沖矢がFBIのジェイムズと無線で会話をするシーン。
ジェイムズの「ご苦労だった、また連絡する」の後、赤井の声で「了解」。
これによって、
- 赤井が生きていたこと
- 沖矢昴=赤井秀一
- ジェイムズもそれを知っていて連絡を取り合っていたこと
- コナンもそれを知っている(だろう)ということ
が判明されます。
映画の予告に出てくる「明かされる禁断の真実」が、まさにこのことだったということに、ファンは驚きと感動を覚えたに違いありません。
エンディングでもバッチリとクレジットされています。
安室は子どもの頃、灰原の母親に会っていた
2015年3月14日放送の、アニメ第771話「ギスギスしたお茶会(後編)」の中で、安室の子どもの頃の記憶の中で、女医と話をするシーンが出てきます。
原作ではその正体は明かされませんが、その日のエンディングで、それが宮野エレーナ、つまり灰原の母親であることが判明します。
一体安室と宮野エレーナの関係は…。それについてはまだ明らかになっていません。
羽田秀吉が世良真純のもう一人の兄(次兄)であることが判明
2017年10月28日放送の、アニメ第878話「試着室の死角(前編)」の中で、子どもの頃の記憶がよみがえるコナン。
若かりし頃の赤井とメアリー、世良、そしてもう一人の男。
声が森川智之さんのためすぐにわかりますが、エンディングでもきちんと羽田秀吉と明記されているため、世良の話によく出てくる「2番目の兄」が羽田であることがほぼ確実となりました。
まとめ
原作より先にアニメでネタバレというのはレアケースですが、クロスメディア展開されている作品であれば、こういった楽しみ方も面白いですね。
作者曰く、「100巻までに終わらせる」予定だったという名探偵コナンですが、まだまだ終わりそうにありません。
これからも続きが楽しみです。