最近、ジョージアのコーヒー缶が膨らんでいることにお気づきでしょうか?
心なしか少し軽くもなっているし、開けるときに「プシュッ」となる。
裏を見ると「軽く振り、少し待ってから、あけてください」とある。
これに関して、ダイヤモンドの記事で詳しく書かれています。
◆コカ・コーラが入れ込む“アルミ缶コーヒー”の深層
http://diamond.jp/articles/-/68084
ジョージアの缶が膨らんだ理由
どうやらスチール缶からアルミ缶に変更になったようです。
他社製品「ワンダ 微糖」は相変わらずスチール缶のままです。
そもそもなぜ缶コーヒーにスチール缶が使われているのか?
ミルク入りの缶飲料は致死率の高いボツリヌス菌が繁殖する可能性がありますが、アルミ缶ではそれを発見しにくいらしいです。
(※軟らかいアルミの飲料缶は、一般的に薄くても強度を保てるようにするため、中にガスを入れて内圧を高めています。これがアルミ缶が膨らんでいる理由。つまりもともと缶が膨れているため、菌が増殖したことによる缶の膨張を消費者が察知できない恐れがある。)
昨年まで、ミルク入り缶飲料にアルミ缶を使う際には、安全性を保つ目的で、業界団体から個別承認を得る必要があったようです。
それが昨年8月には工場の衛生管理の進化を踏まえて業界団体の「申し合わせ事項」が変更され、ミルク入り缶飲料にアルミ缶を使うことが認められやすくなりました。
缶コーヒーにアルミ缶を使い出した理由
これはコスト減が主な理由のようです。
190mlのコーヒー缶の重さは、スチール缶約30グラムに対し、アルミ缶は約10グラム。1缶当たりに使われる素材の量が少ない分、アルミ缶の方が安くなりやすいというわけ。缶が軽いほど輸送時の二酸化炭素の排出量も削減できます。
また、アルミは材料の相場がオープンになっているため、素材調達の透明性が高いこともアルミ缶化を後押しした可能性が高いようです。
今年1月末時点で日本コカ・コーラは、缶コーヒー「ジョージア」の18製品を含め20製品をアルミ缶に切り替えている模様。各飲料メーカーもアルミ缶化に乗り出すかもしれません。
参考
http://diamond.jp/articles/-/68084