※2009年3月23日記事の再投稿
大阪第七藝術劇場(通称:ナナゲイ)で「ポチの告白」を観てきました。
警察犯罪事件の数々の実例をモデルに、実直な巡査が警察の組織ぐるみの犯罪に巻き込まれながら自身も悪徳に染まり、やがて自滅するという衝撃の映画。
とにかくすごいとしかいいようがない! よくこんな映画作れたなと。
主人公「タケハチ」こと竹田八生は、やさしく真面目な警察官。
しかし刑事課へ配属となってから、彼の人生の歯車が狂い出す。
「中国人を取調室で痛めつけて金を巻き上げる」
「暴力団と共謀して薬物を売買」
「偽造領収書で裏金作り」
などなど。
これらのエピソードが、全て実際に起きた事件がもとになっているというからぞっとします。
タイトルにある「ポチ」というのは警察官、ひいてはマスコミや我々国民全てが『権力』のいいなり(ポチ)であるということを皮肉った言葉です。
実際、劇中のタケハチのセリフに、
「警察というところは、人間でいることを許されないんです」
「だって私ら、権力の犬、ポチだからです」
「何をやっても大丈夫だからって、部長や署長に言われたんだ」
という件があります。
上映時間は3時間15分ですが、観てみると全くそんな気がしない程スムーズに物語が進みます。
この上映時間の長さと衝撃的な内容が理由で配給会社や上映してくれる劇場が見つからず、完成から3年8ヶ月という期間を経てようやく一般に公開されたそうです。(高橋監督談)
3月22日(日)当日は、上映前の舞台挨拶&上映後のトークショーと盛りだくさんな内容でした。
監督の高橋玄氏、山崎一役 野村宏伸氏、原案協力の寺澤有氏がゲスト来場。
向かって右から高橋玄監督、野村宏伸氏、寺澤有氏
こういった機会はめったにないので、ものすごくうれしかったですね。
もちろんトークショーにも参加。
※ちなみに先程の完成から上映まで~というお話は、トークショーで高橋監督がおっしゃっていたものです。
トークショーの後は関連書籍(「報道されない警察とマスコミの腐敗 ~映画『ポチの告白』が暴いたもの~」:パンフレット代わり)購入者が対象のサイン会。
■予告編動画